第1章 この道具の正体を知る

入れていい情報、ダメな情報

第3回 / 全10回 約7分

ここまでは「AIが何を返してくるか」の話でした。今回は逆向き、こちらが何を入力するかです。ここを最初の章に置いているのは、出てきた答えの間違いは直せますが、入れてしまった情報は取り消せないからです。

生成AIに送った文章は、外の会社に届いている

見落としがちですが、生成AIに文字を打ち込むということは、そのサービスを運営している会社に、その内容を送っているということです。友達とのチャットとは違います。

これを踏まえると、判断のいちばん大事な軸は1つです。

その情報は、誰のものですか。

自分のことなら、自分で決めていい範囲が広いです。しかし他人の情報は、自分の判断だけで送っていいものではありません。

自分の情報と他人の情報で扱いが変わる 自分の情報 自分の作文の下書き 自分の悩みごと 自分の勉強の記録 自分で決めてよい範囲が広い 他人・学校の情報 友達の名前・写真・悩み 先生や家族の個人的な話 学校のテスト問題 自分だけでは決めない
情報は「誰のものか」で扱いが変わる

具体的な線引き

入れてはいけないもの

多くの場合は問題ないもの

写真や画像にも同じことが言える

文章だけでなく、画像を読み込ませる機能にも同じ判断が必要です。友達が写っている写真、制服で個人が特定できる写真、家の中や外観が分かる写真は、本人の許可なくAIに読み込ませないのが基本です。画像と権利の話は、8回目でもう少し詳しく扱います。

「あとで見返して恥ずかしくないか」で考える

判断に迷ったら、もう1つ効く質問があります。

その内容を、知らない大人が見ても平気ですか。

生成AIに送った内容は、自分と相手のサービスの間だけの話ではなく、画面の外の誰かが見る可能性があるという前提で考えておくと安全です。友達の悪口、誰かを特定できる悩み相談、恥ずかしい失敗談などは、この基準で引っかかります。

テスト問題や課題については、学校のルールを先に確認する

学校のテスト問題や課題文をそのまま入力することについては、学校によって考え方が違います。 著作物としての扱いや、公平性の問題が絡むため、断定はできません。使う前に、必ず先生に確認してください。 この点は4回目でさらに詳しく扱います。

まとめ

次回は、いちばん迷いやすい「学校の課題でどこまで使っていいのか」を扱います。

確認問題

  1. Q1生成AIに文章を入力するとき、まず考えるべき基準はどれですか。

  2. Q2友達の相談内容を生成AIに入力しようとしています。適切な対応はどれですか。

  3. Q3学校のテスト問題を生成AIに入力してよいかについて、正しい説明はどれですか。

確認問題に全問正解すると完了にできます