入れていい情報、ダメな情報
ここまでは「AIが何を返してくるか」の話でした。今回は逆向き、こちらが何を入力するかです。ここを最初の章に置いているのは、出てきた答えの間違いは直せますが、入れてしまった情報は取り消せないからです。
生成AIに送った文章は、外の会社に届いている
見落としがちですが、生成AIに文字を打ち込むということは、そのサービスを運営している会社に、その内容を送っているということです。友達とのチャットとは違います。
これを踏まえると、判断のいちばん大事な軸は1つです。
その情報は、誰のものですか。
自分のことなら、自分で決めていい範囲が広いです。しかし他人の情報は、自分の判断だけで送っていいものではありません。
具体的な線引き
入れてはいけないもの
- 友達や家族の名前・写真・連絡先(本人の許可なく)
- 友達の悩みや、人には言いにくい事情(相談されたことも含む)
- 先生や家庭の個人的な事情
- 学校のテスト問題や、まだ公開されていない配布物
- パスワードやアカウント情報
多くの場合は問題ないもの
- 自分の作文・レポートの下書き
- すでに教科書や公式サイトで公開されている内容についての質問
- 自分の考えや、一般化した相談(「クラスでこういう問題が起きたら」など)
写真や画像にも同じことが言える
文章だけでなく、画像を読み込ませる機能にも同じ判断が必要です。友達が写っている写真、制服で個人が特定できる写真、家の中や外観が分かる写真は、本人の許可なくAIに読み込ませないのが基本です。画像と権利の話は、8回目でもう少し詳しく扱います。
「あとで見返して恥ずかしくないか」で考える
判断に迷ったら、もう1つ効く質問があります。
その内容を、知らない大人が見ても平気ですか。
生成AIに送った内容は、自分と相手のサービスの間だけの話ではなく、画面の外の誰かが見る可能性があるという前提で考えておくと安全です。友達の悪口、誰かを特定できる悩み相談、恥ずかしい失敗談などは、この基準で引っかかります。
テスト問題や課題については、学校のルールを先に確認する
学校のテスト問題や課題文をそのまま入力することについては、学校によって考え方が違います。 著作物としての扱いや、公平性の問題が絡むため、断定はできません。使う前に、必ず先生に確認してください。 この点は4回目でさらに詳しく扱います。
まとめ
- 生成AIへの入力は、外部のサービスにその内容を送ることと同じ
- 判断の軸は「誰の情報か」。自分の情報より、他人の情報のほうが扱いに気をつける
- 「知らない大人が見ても平気か」も、迷ったときの目安になる
- テスト問題や課題文の扱いは学校ごとに違うので、先生に確認する
次回は、いちばん迷いやすい「学校の課題でどこまで使っていいのか」を扱います。
確認問題
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Q1生成AIに文章を入力するとき、まず考えるべき基準はどれですか。
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Q2友達の相談内容を生成AIに入力しようとしています。適切な対応はどれですか。
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Q3学校のテスト問題を生成AIに入力してよいかについて、正しい説明はどれですか。
確認問題に全問正解すると完了にできます