第3章 用途別の実践

画像と音声の仕事に使う

第8回 / 全10回 約8分

文章以外の実践です。画像と音声は、文章とは失敗の仕方が違います。 そこを押さえておくと、手戻りが減ります。

画像:直す方向を1つに絞る

画像生成でつまずく原因は、ほぼ1つに集約されます。

思い通りにならない → 言葉を足す → 何が効いているか分からなくなる

指示が長くなるほど、どの語が結果を左右しているのかが不明になります。足すより、まず短くする。 そのうえで、1回に1か所だけ変えてください。

ずれ方は4つに分けられる

ずれ方直す場所
題材そのものが違う主語を最初に書く。修飾より前に「何を描くか」
雰囲気が違う明るさ・色調・時間帯を足す
構図が違う視点と距離を指定する(正面から、上から、寄りで)
細部が雑その部分だけ説明を足し、他を削る

「なんとなく違う」で止めず、この4つのどれかに言い換えるのが最初の作業です。

画像:文字は任せない

実務でいちばん多い失敗がこれです。

画像の中に文字を入れさせると、崩れた表記になることがあります。 看板、見出し、ロゴの文字などです。

対策は分担を変えることです。

画像生成と文字入れの分担 まとめて頼むと崩れやすい 「文字入りのポスターを作って」 分けると安定する AIで「文字なしの絵」を作る 文字は後から自分で重ねる
画像生成と文字入れは分けたほうが早い

細部は拡大して確認する

手の指、装飾、背景の小物は、縮小表示では気づかない不自然さが残ることがあります。人に見せる前に一度拡大してください。

同じ雰囲気で複数枚そろえたいときは、うまくいった指示文を保存し、題材の部分だけ差し替えるのが確実です。

音声:一度テキストにしてから考える

会議やインタビューの音声を扱うとき、音声のまま処理しようとしないのが基本です。

  1. 音声 → テキスト化
  2. テキスト → 要約・翻訳・整形

なぜ2段階にするのか。 テキストになった時点で、誤変換を目で確認できるようになるからです。音声のまま要約させると、聞き間違えたまま要約が進み、どこで間違えたのか追えません。

音声:文字起こしが苦手な場面

どんな音声でも同じ精度が出るわけではありません。次の場面では修正が増えます。

対策は技術より運用です。マイクを話者に近づける重要な会議は要点だけ手元にもメモを残す。この2つで実務上はかなり違います。

録音する前に確認すること

技術以前の話として、相手のいる場で録音するときは、事前に断ることが前提です。

第1章で扱ったとおり、音声を渡すことは、その会話の内容を外部のサービスに預けることです。顧客との会話や機微な情報を含む場では、そのサービスのデータの扱いを先に確認してください。

第3章のまとめ

確認問題

  1. Q1画像が思い通りにならないとき、最初にすべきことはどれですか。

  2. Q2看板の文字が入ったポスター画像を作りたいとき、最も確実な進め方はどれですか。

  3. Q3会議の音声を要約したいとき、推奨される手順はどれですか。

  4. Q4文字起こしの精度が落ちやすい場面として、当てはまらないものはどれですか。

確認問題に全問正解すると完了にできます