AIエージェントとは?チャットAIとの違いと始め方を図で解説
「AIエージェント」という言葉を聞く機会が増えました。ただ、ChatGPTのようなチャットAIと何が違うのか、はっきり説明できる人は多くないはずです。
この記事では、AIエージェントとは何なのかを図で整理し、実際に始めるときにどこでつまずくのかまで説明します。
チャットAIとAIエージェントの違い
いちばんの違いは、人がどこまで指示を出し続けるかです。
チャットAIは、聞かれたことに答えて終わりです。次に何をするかは、そのつど人が考えます。
AIエージェントは、目標を渡すと、そこに至る手順を自分で組み立てて実行します。 途中で結果を確認し、うまくいっていなければやり直します。人の仕事は「何を達成したいか」を決めることと、出てきたものを確認することに寄ります。
チャットAIの基本についてはChatGPTの使い方入門でも解説しています。
何が変わるのか
具体的にどう違ってくるのか、同じ作業で比べてみます。
| チャットAI | AIエージェント | |
|---|---|---|
| 指示の粒度 | 1手ずつ指示する | 目標を渡す |
| 途中の判断 | 人がやる | AIがやる |
| 向いている仕事 | 単発の質問、文章作成 | 手順が決まった一連の作業 |
| 人の負担 | 指示を出し続ける | 目標を決め、結果を確認する |
「手順が決まっているが、毎回自分でやると面倒」という作業がある人ほど、効果を感じやすい仕組みです。
つまずくのは「動かす環境の準備」
ここからが本題です。AIエージェントに興味を持った人の多くが、実際に動かす前の段階で止まります。
理由は環境の準備です。エージェントを動かすには、動かし続ける場所が要ります。パソコンの電源を切ったら止まってしまうようでは、任せる意味が薄くなります。かといってサーバーを借りて設定するとなると、専門知識が必要です。
つまり、こういう順番でつまずきます。
- 便利そうだと知る
- 試そうとする
- 環境の準備で止まる
- そのまま忘れる
3を飛ばせるかどうかが、実際に使い始められるかの分かれ目になります。
ブラウザだけで動かせるサービスという選択肢
この壁を回避する方法のひとつが、環境が用意された状態のサービスを使うことです。
ロリポップ!AIエージェントクラウドは、プログラミングの知識がなくても、ブラウザだけでAIエージェントを動かせるサービスです。サーバーを自分で借りて設定する工程がなくなるので、「準備で止まる」段階を飛ばせます。
何ができるか、どのプランがあるか、料金がいくらかは変更されることがあります。公式サイトで最新の内容を確認してください。
なお、似た考え方のサービスに、ブラウザだけで画像生成を扱えるConoHa AI Canvasがあります。「環境構築を省いて、やりたいことから始める」という発想は共通しています。
任せる前に決めておく3つのこと
エージェントを動かす前に、次の3つを言葉にしておくと失敗が減ります。
- 何をもって「完了」とするか — ここが曖昧だと、AIは延々と作業を続けるか、中途半端なところで止まります
- やってはいけないことは何か — 外部への送信、ファイルの削除、購入など、勝手にやられると困ることを先に決めておきます
- どこで人が確認するか — 全部終わってから見るのか、途中で一度見るのか。取り返しがつかない操作の前には、必ず確認を入れます
2と3は特に大事です。エージェントは「自分で判断して進む」のが利点であり、同時にリスクでもあります。 指示の出し方はプロンプトの書き方の基本の考え方がそのまま応用できます。
注意しておきたいこと
出てきた結果は確認する
自分で手順を組み立てるぶん、途中で判断を誤ると、その誤りを前提に作業が進みます。最後だけ見て気づけないこともあるので、大事な作業ほど途中で確認してください。AIが事実でないことをもっともらしく述べる性質はAIはなぜもっともらしい嘘をつくのかで説明しています。
扱わせる情報を選ぶ
自動で動くということは、渡した情報にも自動で触れるということです。顧客情報や社内の機密を扱わせる場合は、そのサービスがデータをどう扱うかを先に確認してください。AIに入力した内容は学習に使われる?も参考になります。
小さく始める
最初から重要な業務を任せず、失敗しても困らない作業から試すのが確実です。
まとめ
- チャットAIは1往復ごとに人が指示する。AIエージェントは目標を渡すと自分で手順を組んで実行する
- 手順が決まっている一連の作業ほど向いている
- つまずきやすいのは環境の準備。ここを省けるサービスを使うと始めやすい
- 任せる前に「完了の定義」「やってはいけないこと」「確認する場所」を決めておく
- 小さく始めて、結果は必ず確認する
AIエージェントは、うまくはまれば手離れがよくなる仕組みです。ただし手離れがいいということは、間違いにも気づきにくいということでもあります。任せる範囲を自分で決められるかどうかが、使いこなせるかの分かれ目になります。