AIってそもそも何?中高生向け入門
「AI」「ChatGPT」「生成AI」という言葉、最近よく聞きませんか?テレビのニュースでも学校の先生も話題にしているけれど、正体がいまいちよくわからない…そんなふうに感じる人も多いと思います。今回は、AIについてできるだけかんたんに説明してみます。
AIって何?
AIは「Artificial Intelligence」の略で、日本語では「人工知能」と言います。簡単に言うと、コンピュータが人間のような「考える」まねをする技術のことです。
実は、AIはもう私たちの生活のいろいろな場面に隠れています。
身近なAIの例
- スマートフォンの予測変換:メールやLINEを打つとき、次の文字を勝手に予測してくれますよね。あれもAIです
- YouTubeやNetflixのおすすめ動画:あなたが見たことのある動画から「この人はこういった動画を好きかもな」と判断して提案してくれます
- ゲームのNPC(敵キャラなど):ゲームの敵が、プレイヤーの行動を予測して攻撃してくるのはAIが使われています
- 写真の顔認識:スマートフォンのカメラが顔を認識して、自動でフォーカスを合わせたり、顔にスタンプを付けたりします
こう見ると、AIは別に難しい未来の技術ではなく、すでに毎日使っているものなんです。
従来のAIと生成AI、何が違う?
最近よく「生成AI」という言葉も聞きますよね。AIと生成AIって同じ?違う?ここが少しくらい知っておくと、ニュースを読むときに便利です。
従来のAI:「判定する」AI
昔のAI(今でも使われていますが)は、主に「これは何か判定する」という役割をしていました。
- メールの迷惑フォルダ振り分け:「このメールはスパムか、それともまともなメールか判定する」
- 医療現場での診断補助:「この画像は病気のサインがあるか判定する」
つまり、複数の選択肢の中から答えを「選ぶ」というイメージです。
生成AI:「作る」AI
最近話題のChatGPTなどの生成AIは、全く新しい考え方のAIです。「今までにないような文章や画像を、ゼロから作り出す」という能力を持っています。
- ChatGPTに「英語の短編小説を書いて」と言うと、その場で作成してくれます
- 「可愛い猫のイラストを描いて」という指示で、AIが新しいイラストを生成します
- 「この文章を敬語に直して」と言うと、書き直してくれます
つまり、「新しい何かを『作る』」という点が、従来のAIとの大きな違いなんです。実際に生成AIの代表格であるChatGPTがどんなものか、気になった人は下のリンクから公式サイトを覗いてみてください。
AIはどうやって考えているの?
「AIが考える」って、実は何をしているんでしょう?これは正直、専門家の間でも「完全には理解していない」という難しい問題なのですが、ざっくり説明するとこんな感じです。
AIの学習プロセス
- 膨大なデータから学習する:AIは、インターネット上の文章や画像など、ものすごい量の情報を見て学習します
- パターンを認識する:「この言葉の後には、こういう言葉が来やすい」「この画像の特徴は…」というパターンを覚えます
- その学習結果をもとに応答する:あなたの質問に対して、学習したパターンをもとに「一番ありそうな答え」を作り出します
つまり、AIは「深く考えている」というより、「膨大なデータから学んだパターンをもとに、確率が高い答えを組み立てている」という感じなのです。
ChatGPTは何がすごいの?
2022年に登場したChatGPTが話題になった理由は何でしょう?それは、「人間らしい文章で、複雑な質問に答えてくれる」というところです。
- 「〜について説明して」という質問に、長く詳しく答えてくれる
- 複数の段落を組み立てた、読みやすい文章を作成する
- 「ちょっとユーモアを入れて」というお願いにも応じられる
こういった柔軟さが、従来のAIではなかなか実現できなかったので、多くの人が驚いたわけです。
AIにできないこと、得意じゃないこと
AIは優秀ですが、万能ではありません。得意じゃないことがあります。
- 最新の情報:AIの学習データは過去のものなので、今この瞬間の情報は知りません
- 複雑な計算:AIは暗算が得意じゃありません(電卓よりも間違えやすい)
- 感情の理解:表面的には共感できても、本当の意味で人間の気持ちを理解しているわけではありません
- 道徳的な判断:「これは正しいか間違っているか」という複雑な判断は、設定次第で変わってしまいます
まとめ
AIは決して難しい、遠い存在ではありません。すでに私たちの生活に溶け込んでいる技術です。そして生成AIの登場で、AIは「判定する」だけでなく「新しい何かを作る」ことができるようになりました。
ただしAIは完璧ではなく、不得意なこともあります。これからの時代は、AIの力を活用しながらも、AIを「ツール」として上手に付き合っていくことが重要になるんです。次の記事では、そのAIとの付き合い方について詳しく説明します。