文章を書くとき、AIに何を任せるか
読書感想文、小論文、部活動の振り返り。学校では文章を書く課題がたくさんあります。今回は、文章を書くときにAIに何を任せてよく、何を任せるべきでないかを整理します。
「相談する」と「書いてもらう」は、まったく別のこと
文章の課題でAIを使うとき、この2つを分けて考えると迷いにくくなります。
相談する: 構成を一緒に考える、言葉が思いつかないときにヒントをもらう
書いてもらう: 内容そのものを、AIに作らせて提出する
前者は多くの場合、問題になりにくい使い方です。後者は、課題の種類によっては、課題の目的そのものを失わせてしまいます。
読書感想文で考えてみる
読書感想文は、いい例です。この課題の目的は、「その本を読んで、あなたが何を感じたか」を言葉にすることです。
もし感想の部分をAIに作らせてしまうと、出てくるのは「その本を読んだ、誰でもない誰かの感想」になります。あなたが感じたことではなくなるので、課題の目的そのものが達成できません。 これはルール違反かどうかという以前の話です。
一方で、次のような使い方は目的を壊しません。
- 自分の感想の下書きを見せて、「表現が単調な部分はどこか」を聞く
- 「感じたことをうまく言葉にできない」ときに、近い意味の言葉の候補をもらう
- 書き終えた文章の、誤字脱字をチェックしてもらう
「感じる」「考える」の部分は自分に残し、「言葉を探す」「整える」の部分だけを手伝ってもらうのが、目的を壊さない境界線です。
小論文・レポートで考えてみる
小論文やレポートでは、主張や結論の部分が読書感想文の「感想」にあたります。ここも自分の考えとして残すべき部分です。
一方で、次の作業は手伝ってもらいやすい部分です。
- 集めた情報を整理して、構成案を複数出してもらう
- 書いた文章に対して、「反論されそうな部分はどこか」を聞く
- 話し言葉になっている部分を、レポートらしい書き方に直してもらう
説明できない文章は、自分のものではない
最後に、どの課題にも共通する目安をもう1つ。
提出した文章について、「この部分はどういう意味で書いたの?」と聞かれて、自分の言葉で答えられますか。
答えられないなら、その部分はまだ自分のものになっていません。AIを使ったかどうかに関わらず、自分が理解していない内容を提出しないというのは、昔からある基本と同じです。
まとめ
- 「相談する」と「書いてもらう」は別のこと。中身が自分のものであり続けるかが分かれ目
- 読書感想文や小論文では、「感じる・考える」部分は自分に残し、「言葉を探す・整える」部分を手伝ってもらう
- 説明できない文章は、自分のものではない
次回は、画像を作るときの権利の話を扱います。
確認問題
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Q1「相談する」使い方と「書いてもらう」使い方の違いとして、正しい説明はどれですか。
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Q2読書感想文で、感想の部分そのものをAIに作らせることについて、正しい説明はどれですか。
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Q3提出前に自分でできる確認として、この回で挙げられているものはどれですか。
確認問題に全問正解すると完了にできます