第3章 つくるときに気をつけること

文章を書くとき、AIに何を任せるか

第7回 / 全10回 約7分

読書感想文、小論文、部活動の振り返り。学校では文章を書く課題がたくさんあります。今回は、文章を書くときにAIに何を任せてよく、何を任せるべきでないかを整理します。

「相談する」と「書いてもらう」は、まったく別のこと

文章の課題でAIを使うとき、この2つを分けて考えると迷いにくくなります。

相談する: 構成を一緒に考える、言葉が思いつかないときにヒントをもらう
書いてもらう: 内容そのものを、AIに作らせて提出する

前者は多くの場合、問題になりにくい使い方です。後者は、課題の種類によっては、課題の目的そのものを失わせてしまいます。

相談することと書いてもらうことの違い 相談する 構成の相談 言葉のヒント 書いた文章への指摘 中身は自分のまま 書いてもらう 感想・意見を丸ごと生成 文章まるごと作成 中身がAIのものになる
相談することと、書いてもらうことは別

読書感想文で考えてみる

読書感想文は、いい例です。この課題の目的は、「その本を読んで、あなたが何を感じたか」を言葉にすることです。

もし感想の部分をAIに作らせてしまうと、出てくるのは「その本を読んだ、誰でもない誰かの感想」になります。あなたが感じたことではなくなるので、課題の目的そのものが達成できません。 これはルール違反かどうかという以前の話です。

一方で、次のような使い方は目的を壊しません。

「感じる」「考える」の部分は自分に残し、「言葉を探す」「整える」の部分だけを手伝ってもらうのが、目的を壊さない境界線です。

小論文・レポートで考えてみる

小論文やレポートでは、主張や結論の部分が読書感想文の「感想」にあたります。ここも自分の考えとして残すべき部分です。

一方で、次の作業は手伝ってもらいやすい部分です。

説明できない文章は、自分のものではない

最後に、どの課題にも共通する目安をもう1つ。

提出した文章について、「この部分はどういう意味で書いたの?」と聞かれて、自分の言葉で答えられますか。

答えられないなら、その部分はまだ自分のものになっていません。AIを使ったかどうかに関わらず、自分が理解していない内容を提出しないというのは、昔からある基本と同じです。

まとめ

次回は、画像を作るときの権利の話を扱います。

確認問題

  1. Q1「相談する」使い方と「書いてもらう」使い方の違いとして、正しい説明はどれですか。

  2. Q2読書感想文で、感想の部分そのものをAIに作らせることについて、正しい説明はどれですか。

  3. Q3提出前に自分でできる確認として、この回で挙げられているものはどれですか。

確認問題に全問正解すると完了にできます