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AI議事録・メモ術で会議を効率化

AI議事録・メモ術とは 会議後の作業をどう変えるか

毎日行われる会議のあとに多くのビジネスパーソンが時間を取られているのが、議事録作成とメモの整理です。話を聞きながらメモを取り、会議が終わってからそれを清書して共有する——この一連の作業は、たとえば30分の定例会議であっても、要点の抜き出しと文章化にまとまった時間がかかることが珍しくありません。手作業での記録には、聞き逃しや聞き取りミス、記録者が肝心の会議内容に集中できないといった限界もあります。各自がメモを取る場合は書式や詳細度もばらつき、あとから読み返す人が困る原因になります。

2026年時点では、AIを使ってこの作業の負担を軽くできるようになりました。録音やテキストの書き起こしを渡すだけで、要約・決定事項・アクション項目の下書きをAIが作り、人がやるのは内容の確認と修正が中心になります。従来の手作業とAIを使った場合の違いを整理すると、次のようになります。

項目従来の手作業AIを使った場合
記録者の負担発言を追いながら書く必要があり、会議内容に集中しにくい録音と書き起こしをAIに任せられる
聞き逃し・聞き取りミス記録者の集中力に依存する全発言が記録として残るため、あとから見返せる
要点抽出会議後に記録者が自分で整理するAIが決定事項・アクション項目のたたき台を出す
フォーマットの統一記録者ごとにばらつくテンプレートを使えば毎回同じ形式になる
最終確認記録者本人のみAIの下書きを人が確認・修正する工程が必須

AIの下書きをそのまま確定情報として扱わず、最後に人が確認する工程を残すこと。これが、この後の各節で繰り返し出てくる共通の注意点です。

汎用AI(Notion AI・Claude)で議事録を作る

すでに社内でNotionを使っているならNotion AI、専門用語が多い会議やニュアンスの解釈まで任せたいならClaude、というのが大まかな使い分けです。

Notion AIでできること

Notionのページに会議の音声や書き起こしテキストを入力すると、AIが次のような処理をします。

会議前にNotionへ「会議テンプレート」を用意しておき、会議中は音声かメモを入力するだけにしておくと、会議が終わった時点で下書きができている状態になり、あとは確認と修正だけで共有まで進められます。

Claudeでできること

Claudeは文脈理解力の高さが強みで、業界用語を含む会議や、数時間に及ぶ長い会議の書き起こしでも要点を崩さずに処理しやすいという特徴があります。書き起こしテキストを渡して、次のような指示文を使うと、そのまま議事録の下書きになります。

以下は30分の定例会議を文字起こししたテキストです。次の形式で議事録を作成してください。

【出力形式】
1. 会議概要(日時・参加者・目的)を3行以内で
2. 主な議論内容を箇条書きで(誰の発言か分かる場合は発言者名を添える)
3. 決定事項を箇条書きで(会議中に明確に合意されたものだけを書き、推測が入る場合は文末に「※要確認」と付ける)
4. アクション項目を「担当者・内容・期限」の3項目で表にする

[ここに書き起こしテキストを貼り付ける]

「※要確認」を明示的に指示に入れておくと、AIが会議中に断定されていない内容まで決定事項として書いてしまったときに、あとから気づきやすくなります。

どちらを使うか

場面向いているツール
すでにNotionでタスク管理・共有をしているNotion AI
専門用語が多い会議、数時間に及ぶ長い会議Claude
議事録をそのままタスク管理に連携したいNotion AI
複数の会議の内容を横断して比較したいClaude

どちらも「すでにあるテキストの整理・要約」を得意とするツールです。録音から直接、書き起こし・要約まで一括で行いたい場合は、次に紹介する専用ツールが候補になります。

議事録専用AIツールという選択肢

Notion AIやClaudeのような汎用AIをメモに転用する方法とは別に、会議の音声を自動で文字起こし・要約する専用ツールも選択肢に入ります。専用ツールは録音から要約・話者分離までをワンストップで処理できる点が強みです。

汎用AI(Notion AI・Claude)は「すでにあるテキストの整理・要約」、専用ツール(Notta Memo・Notta Brain・Plaud)は「音声そのものを議事録化する」場面に向いており、会議のスタイルに応じて使い分けるのがおすすめです。

話者の取り違えに気づいたときの直し方

専用ツールの自動書き起こしは、声が似ている参加者や、複数人が同時に話した箇所で発言者を取り違えることがあります。気づき方と直し方は次の手順が有効です。

  1. アクション項目に並ぶ担当者名を参加者リストと照合する(存在しない名前や、その場にいない人の名前が出ていないか)
  2. 決定事項のうち重要なものは、録音の該当箇所を聞き直して発言者を確認する
  3. 誤りがあれば書き起こしテキスト側を修正してから要約をAIに作り直させる(要約だけを手で直すと、次回また同じ誤りが起きやすい)

AI議事録・メモツール比較

比較表

ツール特徴料金最適な用途
Notion AINotionと統合、使いやすいNotion Plus以上社内会議、小規模チーム
Claude高精度、複雑な分析に強い公式サイトで確認複雑な会議、専門的な分析
Google GeminiGoogle Workspace統合Google Workspace内Google環境のチーム
Zoom(自動字幕)会議中リアルタイムZoom Pro以上オンライン会議
Notta Memo / Notta Brain / Plaud録音から書き起こし・要約まで一括公式サイトで確認対面会議、外出先での打ち合わせ

プラン名や料金は2026年時点のものであり、変更されることがあります。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

選び方の判断基準

このほか、AI文字起こしツール比較AIボイスレコーダー比較で、より詳しいツール比較を掲載しています。

議事録・メモ作成の実践テクニック

テンプレートを先に決めておく

毎回ゼロから指示を出すのではなく、次のようなテンプレートをNotionやClaudeに用意しておくと、以降は書き起こしを流し込むだけで済みます。

■会議概要
- 日時:
- 参加者:
- 目的:

■主な議論内容
(AIが自動抽出)

■決定事項
(AIが自動抽出)

■アクション項目
(AIが自動抽出)

■次回会議の予定

事前準備・リアルタイム記録・多言語対応

業界・会議の種類による使い方の違い

同じテンプレートでも、会議の種類によってAIに重点的に抽出させたい項目は変わります。

会議の種類AIに重点的に抽出させる項目
営業会議顧客要件、提案内容、次のアクション項目
経営会議方針決定事項、部門別のアクション項目
プロジェクト進捗会議進捗状況、課題・リスク項目、スケジュール遅延の要因
採用面接候補者の発言の要約、面接官のコメント、評価シートの下書き

たとえば採用面接の場合は、「候補者の回答をそのまま引用しつつ、面接官の評価コメントとは分けて書き出す」ように指示を出しておくと、あとで見返したときに事実と評価が混ざらずに済みます。

AI議事録・メモ術のベストプラクティス

事後確認は必須

AIが生成した議事録は概ね正確ですが、完璧ではありません。特に重要な決定事項は、管理者による確認と修正が必要です。

決定事項の誤りに気づいたときの直し方

AIが「合意された」と書いた内容が、実際には検討中だった、というケースが起こり得ます。気づく手がかりと直し方は次のとおりです。

共有ルールとプライバシー

議事録がNotionなどに自動保存される場合、全チームメンバーが確認できるようアクセス権を設定しておきます。また、AI生成の議事録形式がチームのニーズに合っているかは定期的に見直すとよいでしょう。会議内容によっては、AIサーバーに送信する際のセキュリティに配慮が必要です。機密情報が含まれる場合は、オンプレミス型の選択肢も検討してください。

2026年の推奨されるワークフロー

AIをここまで使いこなす場合、2026年時点で推奨されるワークフローは次のようになります。

会議開始
  ↓
オンライン会議ツールの自動字幕を有効化
  ↓
音声書き起こしファイルを自動生成
  ↓
Notion AIまたはClaudeに書き起こしを入力
  ↓
AIが要約・決定事項・アクション項目を自動抽出
  ↓
管理者が内容を確認・修正
  ↓
Notionなどでチームに共有
  ↓
アクション項目をタスク管理システムへ連携

このワークフローに慣れると、議事録作成にかけていた時間の多くを、AIが作った下書きの確認と共有だけに圧縮できます。実際にどれだけ短縮できるかは会議の長さや求める精度によって変わるため、まずは1回の会議で試し、確認にどれくらい時間がかかったかをチームで共有してみるのがおすすめです。

まとめ

AI議事録・メモ術は、2026年のビジネスパーソンにとって必須スキルになってきています。Notion AIやClaudeなどの汎用AI、Notta MemoやPlaudのような専用ツールを場面に応じて使い分けることで、会議後の作業時間を減らし、より重要な仕事に時間を充てやすくなります。

最初のうちは、AIが生成した内容の確認に時間がかかるかもしれません。しかし、この記事で紹介したテンプレートや指示文、決定事項の誤りに気づいたときの直し方をチームで共有しておけば、確認の速度は少しずつ上がっていきます。まずは次の会議から、書き起こしをAIに渡してテンプレート通りの下書きを作らせるところから試してみてください。

参考リンク